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第57話 ローマの歩き方(ローマ、2007年)

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その日のローマの街は、今にも雨が降り出しそうな空模様でした。たった一日の「ローマの休日」だったので、そもそも僕に選択権はなく、傘は持たずに、でもカメラは持って街を散歩し始めました。街の中を歩くうちに、ローマを歩くために、学ばなければならないことに気づきました。道路の横断歩道、いわゆる歩行者用の信号があるところは限られており、多くは横断歩道しかありません。左右からは車とバイクがかなりのスピードで通り過ぎ、勝手がわからない僕は、横断歩道の手前で、ずーっと待つことになりますが、一向に車は停まってくれません。すると、後ろからの人が、ごく普通に横断し始めるのですが、絶妙のタイミングで、左右からの車が停車するのです。どうやら、ローマで道を横断するには、運転者に対して、『渡るぞ!』という最初の一歩のアクションを示すことが必要なようです。地元の人は慣れたもので、横断歩道前の「停止時間」はほとんどないかのように、巧みに横断を成功させます。
 
小雨が振り出す中、老夫婦が寄添って歩いていました。道路を渡る時には、傘を持つお爺さんが左右を充分確かめながら、お婆さんの手を優しく引いて誘導しています。お婆さんへの優しさが判るような、そんな光景でした。
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