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第63話 落書きでできた街(ローマ、2007年)

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ローマの街を歩いていると、建物の壁、店のシャッター、階段など、至るところに「落書き」があります。多くの落書きは、スプレーペンキで描かれたもので、本当に落書き程度のものから、手の込んだアート系の作品まで、様々です。日本や欧米の国々では、良く見られるものです。
 
この落書きは、一般に「タギング」とか「グラフィティ」と呼ばれ、一部は美術様式のひとつとして市民権を得ているものもあり、これらは「ストリート・アート」と呼ばれます。さて、ローマの街で見かける「落書き」は、どの分野に属するのでしょう。僕が見る限り、あまり芸術的なものは少ないようです。でも、この落書き観賞は、ローマの街を散歩する間の僕の愉しみのひとつでした。街の落書写真をまとめたら、きっと面白い写真集ができるのではないか、などと思いましたが、案の定、真にそんな写真集をローマの書店で見つけました。
 
アートではない落書きですが、長い歴史のある、ごちゃごちゃしたローマの街並みと巧妙に融合し、怪しい雰囲気をかもし出しています。反面、これらの街全体にある落書きのため、荒廃した雰囲気が作ってしまっているようにも思えます。でも、落書きのないローマの街は、旅行者には、物足りなさを感じるかもしれません。もしかしたら、これらの落書きは、数千年後には、この時代を解くための、貴重な「壁画遺跡」として研究されているかもしれません。
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