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第74話 シトロエン(アムステルダム、2007年)

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アムステルダムの街の基本構造は、中世の時代に確立されたため、根本的に、現代の自動車社会には適合しないようです。このことは、例えば、ローマなど、ヨーロッパのほかの街にもいえることなのですが、狭い道、限られた駐車場、直ぐに渋滞が発生してしまう道路事情などの理由により、ここでは、小回りの効く小型車が一般的です。この国では、「巨人の国に来てしまったガリバーの気持ち」がよくわかるほど、ノッポのオランダ人が多いですが、そんな彼らが、背を丸めるように、(まぁ、よく入るもんだと思うほど)小さな車に巧みに乗り込んでいるのをよく見かけます。
 
シトロエンは、第一次世界大戦終結直後の1919年に、オランダ系フランス人の実業家、アンドレ・シトロエンにより設立された自動車メーカーです。写真にある2CVは、1936年に、農民や労働者階級向けに発売され、直ぐに大ヒットを収めた車です。「カゴ一杯の卵を積んで荒れ地を時速五十キロで走っても一個の卵も割れないこと」を指標にして開発された、とは有名な話です。
 
僕自身、この車に乗ったことはないのだけど、そのブリキ細工のような安っぽい外観、たった二十九馬力のエンジンだけを考えると、現代の車と同じ道路を走るのは危険では、と心配してしまいます。でも、頻繁な整備や錆対策などの手のかかる部分は、言い換えれば、敢えて、車と対話することを望む人には、とっても魅力的な車なのだと思います。
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