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第78話 広場の風景(アムステルダム、2007年)

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アムステルダムの街の中心部に、ダム広場と呼ばれる広場があります。もともと、ここにはアムステル川があったのですが、1270年頃、川をせき止めるための堰(せき)またはダムが設けられました。その結果、河の両岸の人々が集まって、この街が誕生したそうです。「アムステル川のダム」、「アムステル・ダム」、そう、この街の名前の語源です。
 
ダム広場には、回りを囲むように、慰霊塔、教会、王宮の建物があります。まだ午前中だというのに、地元の住人、観光客、怪しげな大道芸人たちで混雑していました。
 
その広場に仮装の人が立っていました。歴史的な人物か、想像上の人物を模しているようです。暫く眺めていると、一組の兄妹が遠巻きに観察していました。近づいてみたいのだけど、少しおっかないし、でも興味津々な二人の様子がわかります。お兄さんに少しだけ促されたその女の子は、やがて意を決したかのように、一歩一歩、ゆっくりと近寄っていき、時には足を止め、かなりの時間を掛けて、その仮装人の立つ場所までたどり着きました。その女の子の一連の動作が、とても可愛らしかったのを覚えています。握手しながら、ほっぺの赤い女の子は不思議そうにその仮装人を見つめていました。
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