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第100話 取り残された港町(鞆の浦、2001年)

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広島県福山市の南部、瀬戸内海に面した町、鞆の浦は、意外にも穴場かもしれません。地元では、「鞆(とも)」と呼ばれる町です。と言っても、わざわざ遠くから、この町に来る程の名所でもなく、あるいは、このあたりにリゾート施設があるわけでもありません。夏になると、また訪れてみたくなります。瀬戸内で生まれ育ったので、この町の雰囲気が懐かしく感じられるのかもしれません。

江戸時代に港が整備された鞆の浦は、瀬戸内海の交通の要として栄えたそうです。福山方面から、国道二号線を南に逸れ、三十分程のところにあるのですが、街の中心部に進むに従って、懐かしい街並みが続きます。特に、保存地区に指定されていないこの町に、幕末から昭和にかけての古い街並みがよく維持されています。恐らく、この町が、主要道路である国道から外れた場所にあるためだと思います。ある意味で、発展の流れに取り残された町なのかもしれません。

鞆の浦は、歴史的によく登場してくる町でもあります。例えば、幕末に、坂本龍馬と海援隊達を乗せた蒸気船「いろは丸」が、紀州藩の軍艦と衝突して沈没したのは、鞆の浦沖で、その際、龍馬が鞆に寄港したことは、よく語られるお話です。そんな、ちょっとしたストーリーのある地方の港町をブラブラ歩いてみるのも楽しいです。
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