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第121話 ホイアンの日本人(ホイアン、2007年)

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ホイアンの旧市街の一角で、お相撲さんの着ぐるみを着けた日本人の若者が、即席の土俵で相撲をとっていました。地元の人達は、それを興味深そうに観戦しています。その日を含めた数日間は、ホイアン・日本の交流フェスティバルが開催されており、それをサポートするために、ベトナム各地にいる海外青年協力隊の若者達が、ここホイアンに結集しているとのことでした。地元のテレビ局の取材班も来ており、この田舎街では一大イベントであったに違いありません。いずれにしても、ベトナム中部のこんな田舎街で、コミカルなお相撲さんに遭遇するのは、新鮮な驚きでした。
 
ホイアンと日本の間には、その昔、深く交流していた時期があります。十六世紀末、国際貿易港であったホイアンは、ポルトガル人、オランダ人、中国人の他に、日本人が訪れたそうです。その結果、町には日本人街が作られ、一時期には千人ほどの日本人が住んでいたそうです。十七世紀初頭の江戸幕府による鎖国制度により、この日本人街は廃れ、現在では当時の日本人墓地しか残っていません。四百年前、見知らぬアジアの地への移住した日本人は、どんな思いだったのでしょう。そんな事を思い巡らしてしまいます。
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