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第173話 河沿いの朝市(リヨン、2007年)

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十一月中旬のある日曜日の朝、まずは、ソーヌ川沿いサンタントワンヌ通りの朝市を観に行きました。どの国にも見かける市場は、その土地の食文化や人々を、ライブで手っ取り早く観たり感じたりするには、もってこいの場所です。
 
その日のもかなり冷え込みましたが、朝市の通りは活気に溢れていました。といっても、騒々しいわけではなく、売る側も買う側も、静かにゆっくりと、すがすがしい朝の時間を楽しんでいるかのようです。幅三メートル長さ五十メートルほどの通りの両側に、果物類、パン、チーズ、氷詰めの魚介類、肉類、それにワイン、調味料、など、それぞれの食材を扱う専門店が、肩を寄せ合うように立ち並んでいました。フランスパンの美味しそうな香りや、朝から焼き鳥や焼き豚の香ばしい匂い、少し生臭い魚の匂い、そんな嗅覚的な刺激を受けながら、通りを歩いていくのです。そう言えば、将来、そんな市場の「匂い」もインターネット経由で送ることが出来るようになるのかもしれません。
 
ところで、朝市の店には、小さな黒板状のものに商品の名前と値段がチョークで書かれているのですが、その手書きの字体が、店それぞれに特徴があり、趣があり、味わい深さがあります。そんな小さなアートを鑑賞ながら、朝市を散歩するのも、また楽しい。
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