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第177話 ある朝の風景(リヨン、2007年)

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二十代の頃は、単純に、衝動的にアメリカに憧れていました。その後、アメリカに何年も住み、そこでの生活が日常化する頃になると、結局のところ、何所に住んでも同じこと。同じ場所に、一定以上の期間、住みついてしまうと、まるで根が生えたように、落ち着いてしまいます。一方、生活には、時には、ある程度の変化は必要だと思います。自発的であれ、強制的であれ、その時々の変化は、それまでの生活のベクトルを変え、それは新しい世界への入り口かもしれません。
 
とは言っても、これまでの生活の基盤を、変えることは現実的ではありません。だから、僕達は、旅に出るのかもしれません。旅に出て、日常の生活から少しの時間だけ離れて、見知らぬ世界を観たり、匂ったり、感じたりする。僕にとって、旅は、日常生活を続ける上で、ストレッチングのようなものかもしれません。日頃、使わない筋肉を、暫くの間、伸ばしてみよう。そうすれば、身体が少しだけ軽くなる気がします。
 
十一月のある朝、陽の光は、街の色々なものをドラマティックにしてしまいます。
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