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第180話 古い落書き(コペンハーゲン、2007年)

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コペンハーゲンの街のランドマークの「ラウンド・タワー」は、国王クリスチャン四世により、1642年に建てられました。高さ約三十五メートルのレンガ造りの円筒状の塔で、中心部のらせん状の坂道(長さ二百九メートル、七回転半)を登って、屋上の展望台まで登りました。建てられた当時は、天文台、教会、それに図書館の三つの機能を持つように設計され、それ以降、何度も改装を重ね、現在は、展望台のほか、美術、文化、歴史、科学などの分野での展示にも使われています。
 
特に、天文台としては、ヨーロッパ最古ということです。今でこそ、数百メートルの展望台は当たり前ですが、当時は、街一番のノッポな塔だったのでしょう。登りながら、壁の所々にある窓ガラスから、街並みを覗き込んでみます。ふと、窓ガラスに刻まれた文字があることに気づきました。どこかの誰かが記念に残したものだろう、と思い、何が書いてあるのか読みとろうとするのだけど、これがなかなか難しい。四十歳を過ぎると、近くのものにピントが合わせにくい、要するに「老眼」の症状です。
 
今から百年以上も前の1899年に窓ガラスに刻んだ、この「落書き」も、ここまで古ければ、この塔の歴史のひとつです。
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