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第202話 カリスマ(サンフランシスコ、2009年)

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『カリスマ』という言葉は、元来、ギリシャ語で「恵み」とか「贈り物」を意味し、特に新約聖書では「神からの贈り物」のことを指します。その後、20世紀になって、ドイツの社会学者により、カリスマは非人間性の(普通の人間が持ちあわせない)、人々を魅了する超人的な能力、あるいはその能力を兼ね備えた人間を示すようになったそうです。本来は、偉大な政治家、指導者、軍人などに対して用いられることが多く、例えば、ナポレオン、ヒトラー、ケネディらのように善悪に関わらず、人々の心を捉えた人物はカリスマ性のある指導者として認められています。人々は、理解しやすいストレートな人間よりも、神秘的資質を持つ人に魅力を感じてしまうのだと思います。
 
アメリカの第44代大統領であるオバマ氏の就任演説のあったのは、昨日(2009年1月21日)のこと、その日、僕は出張でサンフランシスコにいました。オバマ大統領のカリスマ性については、多くのメディアで取り上げられています。就任演説でのオバマ大統領の静かだけれど確信に満ちた語りとそれを誇張するかのような身のこなしと仕草(ボディーランゲージ)に、聴衆は魅了されるのでしょう。マスコミにより作られた感じもあるオバマ氏のイメージとショービジネス要素を強く感じてしまう就任演説ではあるのですが、確かにオバマ大統領にはカリスマ性を感じました。一方、カリスマ性のある指導者が、必ずしも良い指導者ではないことは歴史的にも証明されています。今後のオバマ大統領の手腕に注目です。
 
一方、日本では、本来の意味とはかなりかけ離れた、色々な「カリスマ」が存在するようです。「カリスマ美容師」、「カリスマモデル」、「カリスマ主婦」とか、恐らく、和製英語のひとつなのですが、ここまできてしまうと、ついつい日本語の将来に不安を感じてしまいます。
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