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第211話 サンフランシスコ寸景:赤いボルボ(2009年)

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アメリカは車社会です。大都市は例外として、アメリカの多くの街には、例えば日本人が普通に思っているような公共の交通機関は整備されていません。特に郊外に住む人達にとっては、買い物に行くのも、映画に行くにも、職場に行くにも、学校に行くにも、要するに、通常の生活を行うために車は必需品です。このように、これまで多くの部分について車に依存してきたアメリカ人ですが、もし車がなくなったら、彼等の生活はどれほど影響を受けるのでしょう。
 
1990年代初めにアメリカで生活していた僕は、いわゆる「アメリカかぶれ」だったから、古い中古のアメ車に乗っていました。フォードのサンダーバードという5リットル/V8エンジン搭載の、まさにエコ感覚のまったくない車です。そもそもエコロジーとか地球温暖化という概念は、まだその頃はありませんでした。それに、その当時のガソリン価格は、1ドルちょっと(1ガロン=4.6リットルあたり)だったから、燃費の良し悪しなんて、気にしたことはありませんでした。現在、アメリカのガソリン価格はその当時の2倍ほど(2ドル/ガロン)、昨年夏のガソリン価格急騰時には4ドル/ガロンにもなったそうです。
 
これまでガソリンを使いたい放題使ってきたアメリカ人も考えを改め、郊外から街の中心部に移り住む人もいるかもしれません。あまり便利が良いとは言えない電車やバスを利用する人も増えるかもしれません。仕事に行くのに、他の人と一緒に行く乗り合い通勤も増えるかも。そう言えば、僕がいた街では、通勤時のラッシュ時間帯に限り、複数の人が乗ってる車専用の車線がありました。また、もしこの先、アメリカの三大自動車企業(フォード、GM、クライスラー)が生き残るのであれば、マッスルカーではなく、経済的なエコカーの開発を優先するかもしれません。もしかしたら、近い将来、アメリカのハイウェイをいわゆるアメ車で走ることはとても贅沢なことになるかもしれません。
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